スマート

スマート

思えばスマート(賢い、洗練された、きびきびした、しゃれた、精密な、smart)という言葉が使われはじめ、その氾濫にともない、世間は阿呆のような、野暮ったい、愚昧で野卑た、雑な代物になっていっている気がしてならない。

それもそのはず、「スマート化」とは何の事はない、ただの技術化のことであり、それも技術の多面のうちのわずかな側面、計算や数量にまつわることであるにすぎず、品や知性とは何の関係もないにひとしい運動にすぎない。

つまりスマートを略した「スマ-(スマホ等)」とは、より事実に的確にいえば「smart」というより「smattering(なまかじりの知識)」が言い得て妙であろう。

真にスマートな者は、自ら「スマート」などと声高に騒ぎ頻用しないものである。

スマートを冠するものには、スノビスム(俗物根性、snobisme)のニオイがする。