てれこ

てれこ

「アンリ・シャルパンティエ(Henri Charpentier)」をアンリ・シャンパルティエという人がいる。 「アナフィラキシー(Anaphylaxie)」をアナキラフィシーという人がいる。

わりあいに几帳面な性格の私からすると、そういうてれこはじつにむず痒い。

覚えにくい単語というものはたしかにある。あるが、だからといって一部がてれこになっていることを放置するというのは、わりあいに几帳面な性格の私からすると、本棚の本が一冊だけ逆さまになっているような、左右の靴を逆に履いてしまったような、看過できぬ違和感だ。

グーグルの「もしかして機能」など、機械はますます几帳面になるのに反比例して、人間の言語能力、もとい能力はますます甘やかされダメになっていっているのではないか。

そうして、人間の言語は小児病めいたものへ堕ち、言葉に現実がつづくのである。