引っ越しは計画で8割決まる!?

引っ越しはやることたくさん。
費用・見積もり、新生活のための家具・家電に、周囲の環境はどうなのかetc.
事前の計画はとても重要です

まずはじめに。
私は引っ越しで「失敗」したことがある。 その経験は、今となっては「失敗から学ぶという価値ある経験をした」と言えるけれども、 当時は「引っ越しにかかったお金、時間、労力、丸ごとドブに捨てたようなものだよチクショー!」と思ったものだ。 その反省と学びのシェアとして「引っ越しに失敗しないためにやること」というテーマで書いてみたいと思う。 尚、住民票や転出届など、必須の事務処理は機械的に進めるものとして、ここでは「引越し後の生活幸福度」に関わるような事柄にフォーカスしてみる。 ちなみに「賃貸ベース」のお話です。

物件分析の前に自身の分析。
優先順位を明らかに

住環境にせよ、労働環境にせよ、何にせよすべてが満点の環境というものはまず「ない」と考えていい。 なので、最初に自分自身の簡単なサイコグラフィック(個性、信念、価値観等)を明確にして、重要度を設定しておくと良いかもしれない。

最終的に「気に入った生活」を目的とするなら、 価値観ライフスタイルについて思いつくままに書き出し、そのなかから重要度の高い上位3~5コぐらいを明確にしておくと、物件選びに際して候補が増えた時にブレずに絞り込める上、不動産会社や知り合いに相談する時も具体的に相手に伝えることができて、的確なアドバイスも受けやすく話が早い。

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自分はどの要素に関して「折れる、妥協する」ことができて、どの要素に関しては絶対に「譲れない、曲げられない」のか。 譲れない曲げられないところをうやむやにして妥協すると、それが後々ボディブローのように確実に効いてくる。 そうならないための作業として。

「新生活」のはずが「辛生活」にならないために。
サイコグラフィックに沿って物件のスペックをみる

いきなり「1DKで駅歩○分以内、家賃は○万円以下で...」とスペックから入ってしまいがちな物件選び。 不動産屋に相談しても、当然「一般的な人気」というところでおすすめされると思うけれど、それが長期的に見てかならずしも「あなた」にフィットした好条件かどうかは疑うポイント。

以前、私は「コンビニまで歩いて30秒ぐらいの近さ」をおすすめされて、それを深く考えもせず「近いってイイネ!」してしまい、その後、その物件に住み始めてすぐに「ミスったなコレは……」となった。 24時間営業というものは、一時利用の客側としては便利なこともあるけれど、生活する者として、それも静かに暮らしたい者にとっては一利なしだった。 ひっきりなしに車やバイクが出入りし、駐車場では人がたむろし話し声が絶えない。 「夜、雨の音をBGMに本を読む」なんてそこに居たら一生できないであろう、私の価値観、ライフスタイルを逆撫でするような環境だった。

しかし、これは物件が良くなかったという問題ではなく「私に合っていなかった」「私が選択を誤った」ということ。 「コンビニ近いって最高!」という人もいるし、車やバイクの音なんてまったく気にならない人もいる。 きっと私でなければ長く住めたかもしれない。 不動産屋も「便利で良い物件だと思うんだけどなあ」と私が出ていくと決めて連絡した時、思ったかもしれない。

物件や環境はあくまでも中立的なもの。 それよりも「物件・環境との(住む人の)相性」がだいじ。 サイコグラフィックから逆算することはとてもだいじだと思う。

結局、物件の長所は住人が決める。
「住めば都」かどうかは自分の判断にすべて委ねられている

ではここからは、先述のサイコグラフィックのサンプル図の「人」を例に説明しよう。

SAMPLE #01 こぢんまりした生活を好む

このサイコグラフィックから逆算するに、「広くて開放的なリビング」というセールスコピーはスルーしていい人、ということにもなる。 大抵「広いことは良いこと」として扱われるけれども、狭い空間を目一杯使い切った、収納アイデア満載の部屋は私も好きなので、開放感は海や公園に求め、生活部屋には求めない。 そして大抵は「広いことは狭いことに勝れり」という一般的価値基準なので、家賃の安さにも貢献する。 まさに願ったり叶ったり。 サイコグラフィックからの逆算は自分基準でものを選ぶ・決めるということで、その副次効果として「お得にゲット!」できるチャンスが増えるというわけだ。

SAMPLE #02 カントリー > アーバン

抽象的でわかりにくいけれど、この場合、たとえば最新の設備や新築という条件は重視しなくても問題ない、ということ。 設備が最新だったり築浅の建物は、やはり家賃が上がる傾向にある。 建物外観にしても、洒落たモダンな外観をセールスポイントにしていたところで、住むのは屋内であって外から眺めることもなければ、そもそも大家の所有物。 カントリー派ならそれよりもむしろ、近所に緑のきれいな公園があることや、ぼーっとしていたくなるような堤防、心落ち着く川が流れていることの方が幸福度に貢献するだろう。

SAMPLE #03 自炊 > 外食

そもそも、「衣食住」の「住」に関する記事を書いているけれど、残り2つのうち「衣」は「住の計画」からバッサリ省いてしまっても問題ない。 「住」とセットで重要なのは「食」。 物件を決める時も、「食」のことはしっかり視野に入れておくことをおすすめする。 先述のような「コンビニすぐそば」の物件に住んでもわかったけれど、コンビニは「食の質やコスト」を長期的に考える時、「急場の利用」止まりの施設だった。 レストランの類も同じ。

その地に住み、生活する者の胃袋を財布も気遣って支えてくれるのは、なんといっても「近所のスーパー」。 自炊がメインでなくとも「近所のスーパー」は最も重要で重宝する周辺にあってほしい施設の1つだろう。 食は365日の話であり、絶対必要コストでもある。 コンビニではなくスーパーを利用するようにすると、食費への貢献度がよくわかると同時に、健康度でも向上するだろう。 また、たいていの「町のスーパー」は終業時間をもって閉めるので、静かな住環境という視点でもコンビニよりスーパー。 他に周辺施設でピックアップするとしても、たとえば「市役所」や「病院」はスーパーのように足繁く通う場所でもなし(持病等で通院が必要な方は別)、一にも二にも食ルーティンの確保。 ちなみに、自炊派ならIHよりもガスが個人的におすすめ。 付帯設備がIHでも、カセットコンロがあると重宝する

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SAMPLE #04 日当りが良いのが好き

これは「日当りがわるい1階に住んだことがある」私の出番だ。 日当りはもちろん、高さのある上階の方が良いけれど、周囲に高層ビルなどがあった場合、午後はその影が想像以上に伸びてかなりの範囲に影を落とすので注意。 候補物件からビルが離れていても油断大敵。 日中ではなく午後、夕方の日照条件もチェックしておこう。 また、1階は地面からの湿気の影響を受けやすい。 1階は湿気、日当たりにおいて不利な点が多い。

SAMPLE #05 騒音は気にする方

これも「騒音で悩まされた経験がある」私の出番だ。 いきなり結論から言うと、 音を気にするなら「木造、軽量鉄骨造」はやめておこう。 はっきり言って私の感覚では、新生活の脅威となる問題の8割は「騒音、音の問題」だと思っている。 気にする人は、ここは絶対に妥協しないほうがいい。 リサーチも面倒くさがらず、後悔しないようしっかり行いたいところ。

まず、周囲の環境は少なくとも半径300メートルぐらいはリサーチすることをおすすめしたい。 騒音の類は100メートルほどの空間をものともせず伝わってくることはざらにある。 300メートルは大体、大型のショッピングモール全体の大きさとイメージして、それぐらいの周囲の空間・状況に納得した上で、自身の生活の核となる物件の絞り込みをかけるようにしたい。

そして、これは実際にはリサーチが困難ではあるものの、集合住宅等、上下左右の隣接家の情報は少しでも欲しいところ。 夜な夜な人が集まって酒盛りをするようだったり、爆音で音楽を鳴らす等、どのみち揉め事になるような可能性をできるかぎり事前に知っておくにこしたことはない。 入居前にリサーチがてらぶらり立ち寄って、そういう現象が確認出来たら、もう候補リストから外してもいいかもしれない。 気にする度合いにもよるけれど、視界の問題は比較的容易に回避できても、音だけはどうにもならない厄介さがある。 私の場合、騒音を発する者に直接言って問題は解決したけれど、女性は見ず知らずの隣人に直接言うのは気が引ける人もいると思うので、リサーチを怠らないようにしたい。 内見時の状況だけで判断せず、各部屋が埋まる夜間の状況、ウィークデーだけでなく休日の状況など、多少神経質になっても後で後悔するよりはるかにましと考え、リサーチにベストを尽くしたいところ。

SAMPLE #06 運動や歩くことは好き

歩くことが苦にならないなら、あえて駅近の物件に執着しないでいいかもしれない。 通勤や移動にはたしかに駅近は便利で、おまけに駅周辺には施設が集中する傾向があるのでいろいろ助かるのはメリット。 ただ、その利便性は家賃にも影響してくるし、さらにこれは先述の「音」に関係することだけれど、駅近や線路そばは当然、電車の音は絶え間なく聞こえる。 私鉄の場合、多くは終電をもって線路が静かになるけれども、JRの場合は深夜も貨物列車が走ることもある。 そのあたりのことも考慮しておきたい。

住居周辺は毎日使う、ちょっとした庭のようにもなっていくので、出来るだけフィーリングに合う道や環境を選びたい。 ちなみにこれも私の個人的な話だけれど、轟々とした道路沿いの道を最短で行く駅近より、5分、10分遠回りでも、川沿いや風情のある町並みを歩く生活の方が思い出深い。

Webのメニューをポチる前に、
サイコグラフィックから自分のペルソナを知る

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ここまで、物件の具体的情報ではなく、自分自身のサイコグラフィックから導き出される「住人ペルソナ」にもとづきながら物件のイメージをあぶり出してきましたが、けっこう意外に物件イメージへ紐付くものだと思いませんか? 私もはじめて一人暮らしをすることになった時、いきなり物件情報サイトへ行き、プルダウンメニューから機械的に条件を選んで検索ボタンをポチッとな、としていました。 たしかにそれで大まかな目星をつけることはできますが、実際に住んでみるとわかる「足りなかった情報、重点を置くべき情報」というのは、意外にも物件そのものにまつわるものではなく、「自分らしさ」「自分の思い描く生活光景」人は気にしないけれど自分にとっては重要という「自分ルール」だということに気づいたものです。

物件情報サイトを開く前に、不動産屋のドアをくぐる前に、引っ越しが決まったらまず「個性もクセもひっくるめて自分というものをきちんと知る」ことから始めると、その分析、リサーチは後々効いてくると思います。 備えあれば憂いなし 「引っ越して良かった!人生、なんかやる気出てきたわ!」と言えるよう、 このアイデアが少しでも役立てば幸いです。

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